個人型確定拠出年金(iDeCo)に関する情報をお届けするサイトです

メニュー
確定拠出年金の基礎知識 / 確定拠出年金で体現する時間分散 ドルコスト平均法とは

確定拠出年金で体現する時間分散 ドルコスト平均法とは

average
(写真=Hintau Aliaksei/Shutterstock.com)

確定拠出年金は長期的に老後資産を形成するための仕組みである。大切な老後の生活資金なので、堅実な資産運用が必須となる。いかにリスクを抑えながら効果的に資産運用していくかがポイントだが、有効とされる手法の一つに「ドルコスト平均法」がある。ドルコスト平均法とはどういうものなのか見ていこう。

ドルコスト平均法とは

金融商品は日々金額が変動していくため、高値圏で一度に多額の資産を購入した場合、購入時期によっては損失を出す可能性がある。例えば、購入した後に資産価格が下がり続けていくケースである。

これに対して、定期的に少しずつ購入していくことにより、購入金額を平準化する手法を「ドルコスト平均法」という。例えば、毎月2万円など自分で定めた一定の金額を投資していくと、安いときには口数を多く、高いときには口数を少なく投資することになる。結果として、一度に購入する場合よりも、購入タイミングの影響を抑えることができるのだ。

確定拠出年金でドルコスト平均法を体現する

確定拠出年金は、毎月決まった金額を拠出していく。毎月の投資先をずっと同じ資産に指定しておけば、一定額を定期的に投資していくことになるのだから、結果的にドルコスト平均法を実践していることと同じだ。

リスク性資産の価格は、日々変動する。そのため、ドルコスト平均法を利用して投資した方が、利益を確保しやすいといわれている。もっとも、これは資産価格が長期的に上昇していく(成長していく)場合の話だ。価格が下がり続けたり、以前の高値を更新したりしない資産の場合は、ドルコスト平均法を活用しても利益をだせない可能性があることに注意が必要である。

ドルコスト平均法のシミュレーション

ドルコスト平均法をシミュレーションしてみよう。購入手数料等の細かい条件は省略して簡単に考えると、以下のようになる。

例えば、とある資産に毎月2万円投資をするとしよう。1月目の購入金額が1口あたり1,000円だとすると、20口購入することになる。2月目に資産価格が1口800円に下がった場合、25口購入することになる。3月目に資産価格が900円になっていた場合は、約22口購入することができる。3か月間の1口あたり平均購入価格は、6万円÷67口=約895円となる。

その後、価格が上昇し、売却時の価格が1口1,100円になったとすると、通算売却益は以下の通りとなる。
・1月目の売却益:1,100円-1,000円=100円 100円×20口=2,000円
・2月目の売却益:1,100円-800円=300円  300円×25口=7,500円
・3月目の売却益:1,100円-900円=200円  200円×22口=4,400円
・通算売却益:2,000円+7,500円+4,400円=13,900円

なお、1月目に6万円全額を投資した場合の通算売却益は、以下の通りとなる。
・1,100円-1,000円=100円 100円×60口=6,000円

また、価格が下落し、売却時の価格が1口700円になったとすると、通算売却益は以下の通りとなる。
・1月目の売却損:700円-1,000円=▲300円 ▲300円×20口=▲6,000円
・2月目の売却損:700円-800円=▲100円  ▲100円×25口=▲2,500円
・3月目の売却損:700円-900円=▲200円  ▲200円×22口=▲4,400円
・通算売却損:▲6,000円+▲2,500円+▲4,400円=▲12,900円

なお、1月目に6万円全額を投資した場合の通算売却益は、以下の通りとなる。
・700円-1,000円=▲300円 ▲300円×60口=▲18,000円

このように、購入時期を分散して投資することにより、リスクを抑えることができる。もちろん、これは単純な比較に過ぎないが、短期的には投資が失敗したようにみえても、長期的にみると実は投資先が成長しており結果的に利益が生じる場合がある。このように、ドルコスト平均法は、長期的に積立しながら運用していく確定拠出年金と親和性がある。

確定拠出年金はリスク分散で堅実に運用

ドルコスト平均法は、投資する時期をずらして投資するという「時間分散」の手法である。この他にも、異なった地域の投資先へ投資する「地域分散」や、国内外の株式など複数の投資先へ投資する「資産分散」を行うことにより、さらにリスクを抑えた運用をすることができるだろう。

投資の世界においては、「卵は1つのカゴに盛るな」という格言が存在する。これは、ひとつのカゴに全ての卵を入れてしまうと、仮にカゴが壊れてしまうとすべての卵がダメになってしまうが、複数のカゴに分散すれば1つのカゴが壊れても他の卵は無事で済むということを、投資と重ね合わせて表現している。確定拠出年金の資産運用においては、「分散投資」を特に心がけておきたい。

>> 月々5,000円から!アナタに合わせた「確定拠出年金」を詳しく知る

【オススメ記事】
確定拠出年金の始め方 運用開始までを簡単解説!
退職金に大きな差が出る確定拠出年金とは?
確定拠出年金、金融商品にはどのような種類があるの?
「税金を軽減」したい会社員が知っておきたい○○とは?
会社員でも税負担を減らす制度、あなたはいくつ知っていますか?

執筆: 株式会社ZUU
確定拠出年金の基礎知識 / 確定拠出年金で体現する時間分散 ドルコスト平均法とは