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特集・お知らせ / このまま一生、独身かも。老後に向けてどう備えたらいいですか?

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このまま一生、独身かも。老後に向けてどう備えたらいいですか?

誰もが抱える家計の悩み。「貯金できない」「家計の赤字を何とかしたい」「老後資金が心配」など、編集部に寄せられた様々なご相談に、専門家がアドバイスしました。ぜひ今後の家計改善の参考にしてみてください。

相談者プロフィール

名前:フロンターレさん (仮名)
お住まい:神奈川県川崎市 実家(両親と同居)
性別:女性
年齢:37歳
職業:メディア制作会社の進行管理
家族構成:父(63歳)、母(62歳)

相談内容

実家暮らしのシングルです。たぶんこのままずっと独身だと思うと、今の会社で定年まで働き続けるのか、収入はこの先減少しないか、老後はどうなるのかと不安になってきました。母は専業主婦で、父はまだ会社員として働いています。定年後は夫婦で旅行に行ったりすると思いますが、その後は、両親ともにいつ介護が必要になったり病気になってもおかしくありません。

そうなると、経済的な支援もきっと必要になると思っています。実家は築30年でローンは完済しています。一人っ子なので将来自分が譲りうける可能性もありますが、いずれはリフォームなども必要です。両親のこと・自分の仕事のこと・老後のことを考えると、正直、今の貯蓄じゃ少ない気がします。趣味も多いので、年をとっても、そこはあまり我慢したくありません。これからできる老後への備えの仕方を教えてください。

家計のデータ

アドバイス①
シングルの場合、老後に必要なのは頼りになる友だちと経済的備えです

ご相談者は30代後半の会社員女性で、実家暮らしのため、家に入れるお金以外は自由に使えるというのが、大きなメリットです。この方に限らず、男女ともに40代、50代のシングルは増えていますが、一人っ子の場合、ご両親が高齢になったときには、介護などの負担を一人で背負わなければならない点は、やはり心配といえるでしょう。

とはいえ、現在は公的介護保険などのサービスや、会社員の介護休業などの制度も拡充しつつあるので、いざというときは、そうした制度を活用し、会社員を続けながらデイサービスや介護サービスを使って乗り切ることを考えましょう。そのためにも、地域の介護・福祉サービスの情報や利用の仕方を調べておくことは大切です。

自分の老後については、一人暮らしになっても困らないだけの人的ネットワークをつくることと、経済的備えをしておくことが肝心です。たとえば、何かあったときに連絡すれば、すぐ駆けつけてくれる友だちや、困ったときに相談できる相手がいれば心強いでしょう。
その点、ご相談者は趣味も多く、交際範囲も広そうなので、そのつながりを維持し、信頼できる友だちを何人か、しっかり見つけておきましょう。

また、将来一人暮らしになると、病気になったり介護が必要になったりしたときは、ヘルパーなどのプロの助けを借りることが多くなります。そうした費用を賄えるだけの資金を、老後の生活費にプラスして、あらかじめ準備しておくと安心です。

アドバイス②
老後資金を増やすなら収入の半分は貯蓄に回し、自己投資も考えて

現在の給与の使いかたを拝見すると、家に入れるお金と貯蓄・保険料以外は、すべて小遣いのようなもの。実家暮らしで貯蓄が月5万円というのは、決して多くはありません。
ボーナスは半分を貯蓄して、残り半分を趣味やレジャー費などに使っていますから、この予算はそのままキープして、代わりに毎月使っている趣味や娯楽費を節約し、手取り月収の半分弱、月10万円を貯蓄に回すようにしてはいかがでしょう。

月収とボーナスを合わせて年間150万円の貯蓄を10年続ければ、1500万円貯まります。現在の貯蓄と合わせて2000万円以上になるため、これだけ貯めたら、その後は貯蓄ペースが下がったり、親の介護などで一時的に給与が減ったりしても、それほど心配ありません。

同時におすすめしたいのが、できるだけ長く働き続け、将来の収入を増やすためにも、今のうちに仕事のスキルに磨きをかけたり、新たなスキルを身につけたりするための自己投資を始めること。専門のスクールやセミナーを受講してもいいですし、興味のある分野の仕事を勉強して資格を取得するのもいいでしょう。健康維持のためにスポーツジムに通うのもいいですが、スキルアップのためにも月1~2万円の予算を割いてはどうでしょう。

場合によっては、身に付けたスキルによって、将来は副業などで稼げるようになるかもしれません。定年後は、それをもとにフリーランスで働く方法も考えられます。老後の年金のためには、できるだけ長く会社員を続けるほうが有利とはいえますが、会社勤めが厳しくなっても、収入を得る方法を持っていれば、将来への不安はかなり軽くなるでしょう。

アドバイス③
月々の貯蓄はつみたてNISAとiDeCoを併用し、ボーナスは個人向け国債に

具体的な貯蓄の預け先についても見直しが必要です。毎月貯蓄に回すお金は、つみたてNISAとiDeCoを利用して、それぞれ月2万円ずつ積み立てることをおすすめします。
どちらも運用中の収益は非課税になり、投資信託での長期・分散・積立による複利効果が期待できるため、老後資金づくりに適しています。iDeCoは60歳までは資金を引き出すことができませんが、つみたてNISAは必要になったらいつでも解約することができます。そのため、両方に資金を分けて積み立てれば、いざというときも安心です。

毎月の貯蓄の残りは不意の出費などに備えて普通預金でもかまいません。普通預金の残高が増えたら、定期預金などに移し替えればいいでしょう。

ボーナスからの貯蓄は定期預金のほか、個人向け国債の「変動10」を利用する方法もあります。満期まで10年の変動金利タイプで、現在の金利は0.05%ですが、これは最低保証されており、銀行などの定期預金より高め。将来、市場金利が上がれば、適用金利も半年ごとに見直されて上がるため、満期まで預けっぱなしでもかまいません。

このように数カ所に資金を分けて、老後資金のベースを築いておけば、この先何かあっても、ある程度は対応することができるはず。自由になるお金と時間が多い今のうちに、収入の使いみちやお金の貯め方を見直し、新しいことにもチャレンジしてみるといいでしょう。

アドバイスしてくれた人

ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
ファイナンシャル・プランナーとして家計相談などを行なうほか、社会保険労務士として年金・保険・介護などの公的保障にも詳しく、マネーサイトや新聞・雑誌・本などの執筆、講演のほか、テレビ・ラジオなどにも出演し、活躍中。

相談者から

今までは、シングルで自由気ままに好きなことだけやってきましたが、アドバイスを受けて、こういうことができるのも、親が元気なうちだけだな、と気がつきました。だからこそ、今のうちにしっかり老後資金を貯めたり、自分磨きをしておかないとダメですね。今後は気持ちを引き締めて、貯蓄を増やし、自分の仕事にも役立つ何かを身に付けたいと思います。いいきっかけをいただき、ありがとうございました。



執筆: 確定拠出年金スタートクラブ編集部
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