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特集・お知らせ / パートでの働き方と貯蓄の仕方を教えてください

【手数料等の税率については、2019年9月30日時点のものです。】

パートでの働き方と貯蓄の仕方を教えてください

誰もが抱える家計の悩み。「貯金できない」「家計の赤字を何とかしたい」「老後資金が心配」など、編集部に寄せられた様々なご相談に、専門家がアドバイスしました。ぜひ今後の家計改善の参考にしてみてください。

相談者プロフィール

名前:パートタイマーさん (仮名)
お住まい:東京都 賃貸
性別:女性
年齢:32歳
職業:パート(薬剤師)
家族構成:夫(30歳、会社員)、子ども2人(長女3歳、長男2歳)

相談内容

出産を機に仕事を辞めていましたが、下の子が2歳になり、3カ月前から薬剤師としてパートで働き始めました。夫からは「正社員のほうが良いのでは?」と言われていますが、そうすると、ドラッグストアのため土日の休みを取りづらかったり、勤務時間が長くなったりするので、私としては今のままがいいです。

薬剤師はパートでも時給が高いので、下の子が小学校に入学するまでのあいだは週3日程度のパートを続け、それ以降に正社員復帰を考えたいですが、どうでしょうか? 子どもの教育費に関しては、二人とも私立大学に行けるようにはしてあげたいので、それくらいの資金は準備したいと思っています。10月から(相談は8月時点)幼児教育無償化で2人分の保育料が減額になる分を貯蓄に回せば、年間100万円くらいは貯蓄ができるかなと思っています。

ただ、生活費については家計簿をつけず、スマホ決済も利用しているので、だいたいの金額しかわかりません。住宅資金や老後資金の目途もまったくたっていないので、そのあたりのアドバイスを頂戴できればと思います。

家計のデータ

アドバイス①
生活費の支出は決済方法を決めて、スマホのアプリで管理する手もあります

このご家庭では、奥さまがパートで働きだしてから、ようやく貯蓄ができるようになり、今後は保育料がかからなくなる分、本格的に貯蓄を増やしていきたいと考えているそうです。ただ、食費や雑費、趣味・教養・娯楽費などについては、そのつど電子マネーで支払ったり、スマホ決済を利用したりしているため、何にどれくらい使っているか、正確には把握していないようです。

無駄使いをなくし、貯蓄を増やしたいなら、生活費の使い方も見直したほうがいいかもしれません。たとえば、消費税増税後のポイント還元を狙って、カード払いやスマホ決済が多くなりそうなら、利用する決済方法を1つか2つに絞り、予算を決めて使いましょう。さらに、家計簿アプリを利用して、それに引き落としカードや口座情報を一つにまとめれば、使った金額は口座やカードごとにひとめでわかり、使い過ぎを防ぐこともできます。

また、生活費の口座は給与口座とは別にして、毎月生活費の予算だけ口座に入れておき、週1回は残高を確認しながら使うといった方法もあります。子どもの成長に合わせて、食費や雑費、レジャー費などは増えていきがちなので、自分のやりやすい方法で、予算を守る使い方をいろいろと試してみるといいでしょう。

アドバイス②
教育資金のためには、子ども2人にそれぞれ月2万円の積立を始めましょう

これから教育資金を貯めるなら、保育料が減額になる分の月4万円を利用し、一人につき毎月2万円を積み立てに回しましょう。児童手当の分も使わずに、将来の教育資金として専用口座に残して貯めていきます。私立大学の進学費用を準備するなら、目標は子ども一人につき500万円くらい。月2万円の積立を続けると、18歳までに、長女は15年間で360万円、長男は16年間で384万円になります。児童手当の分も合わせれば、それぞれ500万円の目標をクリアすることができます。

月2万円の積立は、つみたてNISAで貯めるのもいいでしょう。つみたてNISAは、長期の積立と分散投資に適した投資信託を毎月、継続購入していく仕組みで、年間40万円までの投資に対する収益が非課税になります。一人1口座のため、夫婦でそれぞれ口座をつくれば、2人の子どもの教育資金に充てることができます。新規の投資可能期間は2037年までなので、下の子が18歳になるまで十分に利用でき、使わなかった資金は、購入した年から最長20年間、非課税のまま据え置くこともできます。

どうしても必要になったら、途中で一部を解約して引き出すこともできますが、解約には心理的なセーブがかかるため、銀行預金よりも、教育資金を確実に貯めやすくなります。

アドバイス③
パートの年収を125万円くらいにして、iDeCoで老後資金づくりをスタート

薬剤師で働く奥さまは、時給が高いので、当面は働く時間や日数を抑えたいという話。ご主人が配偶者控除を受けるには、妻のパート年収は150万円以下。さらに本人に社会保険料がかからないのは年収130万円未満で、勤務日数などが正社員の4分の3未満の場合です。そうすると、125万円くらいまでは働いても大丈夫なので、子どもが入学するまでは、このくらいで勤務時間や日数を調整するといいかもしれません。

年収が125万円の場合、所得税や住民税が少しかかってきます。しかし、奥さまが個人型の確定拠出年金iDeCoで老後資金の積立を始めれば、毎年の掛け金が所得から控除でき、税金が軽減します。通常、専業主婦の場合は所得控除のメリットを活かせませんが、パートでこのように課税対象になる場合は、そのメリットを享受できるのは見逃せません。
生活費を見直し、教育費の積立以外に毎月4万円くらい貯蓄ができるなら、その半分の2万円をiDeCoの掛け金に回しましょう。パート年収が125万円なら、月2万円で年間24万円を所得から控除できるので、奥さまの所得税はゼロ、住民税は数千円です。

この先、正社員になった場合でも、一定の手続きをすれば、iDeCoは引き続き継続することができるので、勤務先の制度に合わせて掛け金の上限などを確認し、収入に合わせて月々の掛け金を見直してください。これが将来の老後資金のベースになります。

教育資金と老後資金以外に残った貯蓄は普通預金に入れておき、ボーナスからの貯蓄は住宅資金のために定期預金で貯めていきましょう。普通預金と定期預金を合わせて600万円以上貯まったら、500万円くらいをマイホームの頭金に充てることもできます。マイホームを少しでも早く購入したいなら、ボーナスの半分は貯蓄に回すように頑張りましょう。

アドバイスしてくれた人

ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
ファイナンシャル・プランナーとして家計相談などを行なうほか、社会保険労務士として年金・保険・介護などの公的保障にも詳しく、マネーサイトや新聞・雑誌・本などの執筆、講演のほか、テレビ・ラジオなどにも出演し、活躍中。

相談者から

家計管理の仕方や教育資金の積立方法を具体的に教えていただき、とても助かりました。さっそく実行してみたいと思います。パートの年収ももう少し上げていいとわかったので、年収125万円をめざして働きたいです。それで老後資金づくりも有利になるなら一石二鳥。住宅資金を貯めるには、少し時間がかかりそうですが、夫にも協力してもらい、家計の無駄を省いて、貯蓄に励みたいと思います。ありがとうございました。



執筆: 確定拠出年金スタートクラブ編集部
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