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特集・お知らせ / フリーランスで4000万円の家を購入。教育費や老後が心配です。

【手数料等の税率については、2019年9月30日時点のものです。】

フリーランスで4000万円の家を購入。教育費や老後が心配です。

誰もが抱える家計の悩み。「貯金できない」「家計の赤字を何とかしたい」「老後資金が心配」など、編集部に寄せられた様々なご相談に、専門家がアドバイスしました。ぜひ今後の家計改善の参考にしてみてください。

相談者プロフィール

名前:マイホームパパ (仮名)
お住まい:大阪府大阪市 持ち家(新築マンション)
性別:男性
年齢:36歳
職業:フリーランス(エンジニア職)
家族構成:妻(30歳・専業主婦)、子ども一人(3歳)

相談内容

昨年、4000万円の新築マンションを購入しました。頭金を1000万払ったので、これまでの貯金がガクンと減りました。妻は専業主婦ですが、経理などの事務的な仕事を時々手伝ってもらっています。今のところ、フリーランスでも比較的安定した収入がありますが、これから先どうなるかはわかりません。子どもは3歳で、今後も一人の予定です。今のままで将来の教育費や、夫婦の老後資金を確保できるか心配になってきました。教育費は学資保険などで用意しつつ、老後資金を確保するために、住宅ローンの繰り上げ返済なども早めにやったほうが良いでしょうか? 逆に繰り上げ返済はせずに、貯蓄を増やしていったほうがいいのか、教えてください。

家計データ

アドバイス①
当面は、住宅ローンの繰り上げ返済より貯蓄優先でいきましょう

相談者のご家庭は、マイホームを購入したことで貯蓄が大幅に減少し、これから増えていく子どもの教育費や、夫婦の老後資金が気になりだしたそうです。たしかに、30代半ばで貯蓄が300万円程度では心配でしょう。自営業やフリーランスの場合は特に、不測の事態に備える貯蓄として、生活費の1年分くらいは早急に準備したいところです。

1か月の支出を拝見すると、住宅ローンの返済が始まっても、手取り月収の2割強は貯蓄しています。しかし、ボーナスがないため、毎月貯蓄した分から年間単位で出ていく特別支出を支払っているため、純粋に貯蓄として残るのは年に約62万円です。

貯蓄ペースとしては決して早くはないので、当面は住宅ローンの繰り上げ返済をするより、手元の貯蓄を増やすことに専念しましょう。住宅ローンの金利は10年固定なので、その間に返済額が増える心配もありません。手元の貯蓄が600万円を超えたら、500万円くらいを残したうえで、子どもが小学生のうちに100万円くらいの繰り上げ返済を実行するといいでしょう。その後は、貯蓄の貯まり方や金利の動きを見ながら、繰り上げ返済の時期を考えていけばいいですが、一般的には子どもの教育費があまりかからない小学生時代と、教育費の負担がなくなる50代半ばからが繰り上げ返済のチャンスになります。

アドバイス②
お子さんの教育資金は児童手当に加え、月3万円を専用口座で積み立てましょう

子どもの教育資金は、児童手当を充てるほか、毎月の積立でも貯めていくことが必要です。現在の毎月の貯蓄約9万円のうち、3万円を教育資金に回しましょう。その際に、生活費や他の貯蓄の口座とは分けて、教育資金の専用口座で貯めていくことがポイントです。生活費の口座から自動振り替えの積立預金にすれば、手間もかかりません。児童手当も振り込まれる都度、同じ口座に入金して、両方合わせて貯めていくのがいいでしょう。

月3万円の積立と児童手当を合わせると、18歳までに700万円以上は貯められます。
加入中の学資保険も含めると合計で1000万円以上を用意できるため、医学部などに進学するのでなければ、大学費用としては十分でしょう。高校まで公立なら、中学・高校進学時などに必要な一時的な支出も、ここから出すことができます。

ただし、中学または高校から私立に進むと、月3万円の積立が途絶えたり、学費の一部をそれまで貯めた貯蓄から支払うことになったりする可能性もあります。そうすると、大学進学費用が不足する場合もあるため、将来の進学コースは、そのときの家計の状況や教育資金の貯まり方などに応じて、検討していくことが重要です。

アドバイス③
フリーランスのご主人は、iDeCoを使って老後資金作りを始めましょう

ご主人がフリーランスで、奥さまが専業主婦の家庭では、老後の公的年金が少なく、退職金もないため、自分たちで老後資金を多めに準備しておくことが大切です。そのための手段として最適なのが、個人型確定拠出年金のiDeCoです。

iDeCoは積立中の掛け金が全額所得控除になり、その分、所得税や住民税が軽くなります。
自営業やフリーランスの場合、掛け金の上限も月6万8000円と高いため、上手に利用すれば非課税のメリットも大きくなります。まずは月3万円から始めてはいかがでしょう。
たとえば、年収600万円で月3万円の掛け金なら、所得税・住民税を合わせて年間に約7万2000円の節税効果が期待でき、この分だけ家計に入るお金を増やせます。

iDeCoで積み立てる資金は、運用先を自分で選びますが、国内外の株式などで運用するインデックス型の投資信託にすれば、長期的には預貯金以上の利回りを期待できます。運用中の収益は非課税になるため、その点でも低利率の預貯金で運用するよりお得です。

将来、増やした資金を60歳以降に引き出す際も、税金の優遇が受けられます。一時金で引き戻すと退職所得控除、年金で受け取ると毎年の公的年金等控除の対象になります。退職金がなく、公的年金の少ない自営業やフリーランスは、どちらを選んでも会社員より税金の軽減効果を受けやすくなります。

問題は、iDeCoに回す月々3万円をどう捻出するかです。幸い、2019年10月以降は3歳から5歳児までの幼稚園・保育園の費用が無償化されます。ただし、送迎のバス代や制服代・教材費などは自己負担です。現在、教育費としてかかっている月3万円にはスイミングの費用も含まれているため、今後、教育費がゼロになるわけではありませんが、1万円以内にはおさまるでしょう。浮いた2万円に、雑費や趣味・教養・娯楽費などから節約した1万円を加えれば、iDeCoに回す3万円を捻出できます。

家計を大きく変えることなく始められるので、月3万円からiDeCoで老後資金作りにとりかかり、この先、収入が増えたら、積立額を少しずつ増やしていくのもいいでしょう。
奥さまも、お子さんが小学校に入学したら、パートなどで少しずつ仕事をはじめ、その収入から自分名義の積立などを始めましょう。世帯の収入が増えたら、住宅ローンの繰り上げ返済に充てる資金も貯めやすくなります。

アドバイスしてくれた人

ファイナンシャル・プランナー 井戸美枝さん
ファイナンシャル・プランナーとして家計相談などを行なうほか、社会保険労務士として年金・保険・介護などの公的保障にも詳しく、マネーサイトや新聞・雑誌・本などの執筆、講演のほか、テレビ・ラジオなどにも出演し、活躍中。

相談者より

貯蓄が減ったのが気になっていて、もっと節約しなければならないかと思っていましたが、それほど家計を見直さなくても、教育資金や老後資金を貯められるとわかり、安心しました。住宅ローンの繰り上げ返済も、焦ってする必要はなさそうなので、まずは貯蓄を増やしてから考えます。フリーランスは収入が不安定なので、これからは、収入が多い月はその分も貯蓄に回すように心がけたいと思います。ありがとうございました。



執筆: 確定拠出年金スタートクラブ編集部
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