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資産運用・資産形成 / 亮42歳、年下妻の老後が不安

亮42歳、年下妻の老後が不安

42年間独身を貫いてきた会社員の亮。以前は仕事一筋だったが、現在の妻(愛:33歳OL亮の後輩)と結婚してから、老後に意識が向くようになった。が、貯蓄は現在ほぼゼロ……。いわゆる“独身貴族”として人生を楽しんでいたからだ。とにもかくにも妻を射止めた亮だったが、亮自身、決して若いとは言えない年齢である。そこで、9歳年下の愛のためにも、人生設計を真剣に考えなければならないと心に決める。とはいえ、何から手をつけていいのかわからない。急に不安になった亮は、資産運用の専門家であるファイナンシャルプランナーの山崎を頼ることにした。

2,000万円あれば老後は安泰?

亮:こんにちは。亮といいます。山崎さんの事務所はこちらでよろしいでしょうか?

山崎:いらっしゃいませ。お待ちしておりました。お越しいただきありがとうございます。早速ですが、予約のお電話をいただいた際、ご結婚を機に資産運用についてご相談されたいとの事でしたが。

亮:そうなんです。実は令和になって早々、会社の後輩と結婚したのですが、テレビで、「公的年金だけでは老後資金が2,000万円足りない!」なんて報道されたもんだから、急に心配になったんです。でも、いったい何から手をつけていいのかわからなくて……。

山崎:ご結婚されたのですね。おめでとうございます! これからのことは私も一緒に考えていきますのでご安心ください。一口に「2,000万円不足している」といっても、これは国の統計に基づいた単なる平均値に過ぎません。人生設計は人それぞれですし、いまさら驚くデータではないんです。公的年金だけでは老後の資金が足りないことくらい、前々からわかっていたことなんです。ただ、あのように報道されてしまったので、いま亮さんのように相談に来られる方が結構いらっしゃるんですよ。

老後資金作りは積立投資が王道

亮:そうなんですか。私は今42歳で、働ける期間も比較的短いので心配なんです。特に、年下の妻の老後が気がかりなので、今から準備をしていきたいと思うのですが、どうすればいいのか皆目見当がつきません。私は仕事一筋でやって来ましたので、収入は比較的高いほうだと思いますが、実は独身生活を謳歌してしまって……、貯蓄はほとんどないんですよ。これからどうやって貯めていけばいいでしょうか?

山崎:まずは、計画的にお金を貯めていくことですね。老後の資金が心配ということなので、今日は老後にターゲットを絞ってお話ししましょうか。

亮:はい、よろしくお願いします。妻は9歳年下で、しかも女性は男性より長生きするようなので、妻のためにもしっかり準備しておきたいんです。

山崎:まず基本的な考え方から整理しましょう。老後といっても、奥様の年齢からすると、50年以上先を見据えておく必要があります。最近はお年を召しても働き続ける方が増えているとはいえ、やはり60歳、70歳になると、現在の亮さんのようにバリバリ働けるとは限りませんから、労働による収入だけでは限度があるかもしれません。

そこで味方につけたいのが、50年という長い「時間」なんです。時間を味方につけることで、有利かつ効果的に資産を運用することができるんです。この先はインフレも心配ですし、ほとんど利息のつかない普通預金だけでは、お金を増やす機会を逸しているともいえるでしょう。

亮:そう言われても、貯蓄があまりありませんし……、投資するお金がありません。投資となると、やはりまとまったお金が必要になりますよね?

山崎:投資に対してそういうイメージを持つ人が少なくないかもしれませんが、まとまったお金がなくても投資は可能なんです。自分のいまの収入(キャッシュフロー)の中から少しずつでも積立ていくんです。それを「積立投資」といいますが、亮さんもこれから積立投資で長期的な資産形成を考えるべきです。まずは、積立の仕組みを作りましょう。そして、それを長期に渡って続けていくことがポイントになります。

老後資金作りの切り札はこの2つの制度

亮:積立の仕組み?

山崎:実は今は非課税のメリットを受けられる、とっておきの制度があるんですよ。「iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA(ニーサ)」という制度なのですが、ご存じですか?

亮:いやー、そういったものには全然うとくて……。

山崎:iDeCo(イデコ)もつみたてNISAも、投資で得た利益が非課税になる制度なんです。通常だと、投資で得た利益には20%程度の税金がかかりますからね。

亮:そもそも投資すら全くしていませんでしたし、投資の税金なんて気にしたことがありません。

山崎:そうですよね。銀行の普通預金では、現在はほとんど利息はつきませんし。ただ、税金の知識は重要ですから基本的なことは知っておいたほうがいいですよ。

亮:はい、これから勉強します!

山崎:例えば、これからお話しするiDeCo(イデコ)ですが、これは老後のためのお金を準備するための制度なので、60歳になるまで原則としてお金は引き出すことができませんが、掛金の全額が「所得控除」されるんです。

亮:所得控除!? それってすごいことなんですか?

山崎:ええ。仮に亮さんの給与にかかる所得税率が10%だったとして、毎月2万円(年間24万円)掛金を拠出すると、住民税(税率は一律10%)と合わせると年間で4万8,000円の税金が軽減される計算になります。所得が増えて適用される税率が高くなれば、もっとその恩恵を受けることができます。

亮:えっ、年間で約5万円も税金が減るんですか? それはすごい! それなら、老後資金の準備はiDeCo(イデコ)を最優先に検討したいと思います。現在の収入なら、毎月5万円くらいは資金をねん出できそうです。

山崎:ただ、iDeCo(イデコ)は職業や立場によって、年間の掛金上限が決まっているんですよ。亮さんの場合は、頂いたアンケートによると会社員で勤務先には企業年金がないということなので、掛金の上限は月額で2万3,000円になります。

亮:そうなると、年間で27万6,000円、30年積み立てても828万円か・・・。資産運用をしたとしても、今ひとつ足りない気がします。ほかに何か資産を増やす良い方法はないですか?

山崎:それが、もう1つの「つみたてNISA」という制度です。つみたてNISAは、一定の要件を満たした投資信託に投資するのですが、やはり運用で得た利益が非課税になるんです。こちらは年間40万円が上限なので、月ベースでは3万3,000円程度になりますね。20年間にわたって、非課税メリットを受けながら運用することができるんです。

投資信託を上手に使いこなす

亮:投資信託かぁ。聞いたことはありますが、買ったことはないですね。

山崎:つみたてNISAで購入できる投資信託は、「長期の分散投資に適している」という目的のために、金融庁が定めた条件をクリアしたもののみが対象になっています。先ほどのiDeCo(イデコ)は、自分で選んだ金融機関の運用商品ラインアップから選ぶことになり、定期預金もラインアップの一つに入っているのが一般的ですが、定期預金だけだと利回りが低いので、資産を大きく増やしたいのであれば、投資信託の購入は欠かせないでしょう。

亮:そうなんですね。(パラパラといくつかの金融機関のパンフレットをめくる亮)。えっ、投資信託ってめちゃくちゃ数が多くないですか? こんなにあると、どれを選んだらいいか分かりませんよ。

山崎:ご指摘の通りです。どの投資信託を選ぶかは、ご自分の投資の目的や、どのくらいリスクを負えるかによって変わってきます。投資信託にはさまざまな種類があるので、自分の目的に見合ったものを選ぶようにしましょう。亮さんの場合は、老後の資金が主な目的ですから、まずは、分散投資を容易に行える「バランス型」の投資信託がおすすめです。バランス型の投資信託には、それ一本だけで複数の地域や金融商品、通貨などに分散して投資するものがあります。国の公的年金も、実際はいろんな資産に分散して投資されているんです。

亮:へぇーっ! そうなんですね。今日教えてもらった2つの制度は、とても興味深いですね。特に、運用益が非課税になるという点が気に入りました。よーし、すぐに始めるぞ!

今のお金と将来のお金

山崎:同じ投資信託に投資するのであれば、iDeCo(イデコ)やつみたてNISAを使わない手はないでしょう。ただ、亮さんはまだ新婚ですよね? これからの生活にいろんなお金がかかると思います。「長期」で、「分散」して、「積立」によってお金を貯めていくのは必要ですが、生活のための資金はきちんととっておかないといけません。生活が落ち着いてくると、どのくらい投資にお金をまわせるかわかるはずです。

亮:まずは、日常でどれくらいお金を使っているかを把握しないとダメですね。

山崎:おっしゃる通りです。日常の生活費だけでなく、病気やケガなど緊急事態が起きた時のためのお金も考えておきましょう。それらを総合的に考えたうえで、どのくらいのお金を投資に回せるかが見えてきてから、iDeCo(イデコ)や、つみたてNISAを始めましょう。長期積立投資は、少額でも早く始めれば始めるほど運用の効果も大きくなるので、できるだけ早く始められるといいですね。これからは、公的年金だけでなく、自助努力も必要な時代になります。ご夫婦お二人で計画的に資産を運用していく意識を持っていかれるといいのではないでしょうか。

亮:なるほど! 引き続き、相談に乗ってもらえますか? 次回は妻も連れて来ようと思います。

山崎:もちろんです。ご夫婦で同じ目標に向かってライフプランを設計できれば理想的ですから。お待ちしていますね。

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執筆: 株式会社ZUU
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