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確定拠出年金の基礎知識 / iDeCoの資産運用における配分変更とスイッチング ~ iDeCoの資産運用実践術①

iDeCoの資産運用における配分変更とスイッチング ~ iDeCoの資産運用実践術①

(写真=phloxii/Shutterstock.com)

個人型確定拠出年金(iDeCo)の大きな魅力は、公的年金など他の年金制度とは異なり「自分で資産運用できる」ことにある。運用次第で将来の資産を増やすことも可能だからこそ、資産運用の基本的な方法について学んでおきたい。

ここでは、運用商品のバランス調整や商品構成の変更のために行う「配分変更」、「スイッチング」について、両者の違いやタイミングの見極め方を解説する。

配分変更とスイッチングの違いとは?

iDeCoに加入すると、まず、定期預金や投資信託といった複数の運用商品から、どの商品をどの程度購入するかを決めることになる。購入時に最適と思われた商品の組合せも、時間の経過に伴う経済状況の変動によって、商品の組合せの見直しが必要になることもある。その際に行うのが、「配分変更」や「スイッチング」だ。

配分変更
配分変更とは、毎月の掛金で購入する運用商品の比率を変更する手続きである。例えば、毎月の掛金のうち「運用商品Aを30%、Bを30%、Cを40%」購入していた場合に、来月から「Aの割合を30%から40%に、Bの割合を30%から10%に、Cの割合を40%から50%に」変更するケースがこれにあたる。もちろん、新たな運用商品を選択することも可能だ。

ただし、配分変更は新たに入ってくるキャッシュ(掛金)の割合の変更であり、既に保有している運用商品を購入・売却するわけではない。上記の運用商品Bのように翌月から掛金の比率が30%から10%に低下しても、それまでに積み立てたBの残高は引き続き口座内に残る形となる。なお、配分変更には手数料がかからないほか、締め切り前であれば何度でも行うことができる。

スイッチング
スイッチングとは、保有している運用商品を売却したり、新規で購入したりして、保有する商品の構成自体を変える手続きである。そのため、毎月の掛金の割合を見直すだけの配分変更と違い、今まで積み立ててきた資産ごと配分を見直すことになるため、より大掛かりな変更となる。

運用商品A、B、Cをそれぞれ50万円ずつ保有している場合において、Cを50万円解約・売却し、新たな商品Dを50万円購入するようなケースがこれにあたる。スイッチング自体には手数料がかからないが、投資信託の中には信託財産留保額(売却時手数料)が設定されている商品もあり、この場合は手数料が発生する。また、売却・購入が行われるまでに数日程度かかることにも注意したい。

運用商品・資産配分見直しのタイミングは?

iDeCoは長期の積立運用が基本であるため、目先の値動きに翻弄されて頻繁に運用方針を変更するのは得策ではない。しかし、リスクを抑えリターンを安定させるためには、定期的な見直しは必要である。そこで、以下の二つが見直しの目安となる。

年一度の定期チェックの際に見直す
iDeCoは60歳になるまで引き出すことができないため、自ずと長期運用が基本スタイルとなる。そのため、日々の値動きに過敏に反応する必要はないが、年に一回程度は運用状況をチェックする習慣を身に着けておきたい。自分の誕生日や、運用状況通知が届くタイミングで行うようにすると、年1回の作業を忘れることはないだろう。特に問題がなければ何もする必要はないし、過去の運用実績から方針を変えたいなら配分変更やスイッチングを行うことができる。

年齢の変化に応じて見直す
20代や30代のうちは資産運用に費やせる期間が多く残されている。そのため、多少リスクが高くても、リスクの高い運用商品の割合を増やして大きなリターンを狙うという戦略が取りやすいといえるだろう。また、積立額もまだ多くないことから、損失が出ても比較的リカバリーしやすい。
一方で、50代となり受給開始年齢が近づいてきたら、リスクの少ない債券などを増やして安定運用へとシフトすることも検討したい。

若いうちは「増やすこと」を、受給開始時期が近づいてきたら増やすことより「減らさないこと」を目標とするなど、運用方針は年齢によっても変化する。運用期間があとどれくらい残っているのかを意識した運用方針の見直しも必要だ。

定期チェックでより安定した運用を

「配分変更」と「スイッチング」を混同してしまう人もいまだに少なくない。配分変更は「毎月の掛金の配分を変更するもの」、スイッチングは「今まで積み立てた資産の構成自体を変えるもの」と覚えておこう。

iDeCoは自己責任で資産運用する制度だけに、定期的な見直しは大切だ。年に一回程度チェックするだけでも、リスクを抑えリターンを大きくする可能性を高めてくれる。ぜひ毎年の習慣にしてほしい。

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執筆: 株式会社ZUU
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