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iDeCo一括払い(まとめ払い)のメリット・デメリット 月払いとどっちがお得?

(画像=Nuthawut/stock.adobe.com)

iDeCoの掛金は、毎月一定金額を積み立てていくのが基本。しかし、2018年1月からは「年単位拠出」といって、掛金をまとめて拠出できるようになりました。月払いとまとめ払い、それぞれのメリット・デメリットや手続き方法についてお伝えいたします。

iDeCoの掛金の基礎知識

iDeCoの掛金は、月々5,000円以上1,000円単位で、加入資格に合わせた上限額の範囲内で設定するようになっています。掛金の納付は、当月分の掛金は翌月26日に、申し込み時に指定した金融機関の銀行口座から引き落とされて完了です(給与天引きが可能な事業所もあります)。掛金は途中で停止・再開したり、金額を変更したりすることもできます。ただし、掛金の金額を変更できるのは1年に1回だけです。

年単位拠出では、自分で定めた月に掛金をまとめて納付することができ、「1年分をまとめて納付する」「ボーナスを掛金にするので、年に2回に分けて納付する」など、納付月や1回の納付金額を自由に設定できるようになったのです。

年単位拠出(まとめ払い)のポイント

iDeCoにおいては、12月分から翌年11月分まで(引き落としは1~12月)を1年とします。この1年を自由に区分して、加入者が年1回以上、任意で決めた月にまとめて支払えます。1回あたりの掛金は「5,000円×拠出区分の月数」以上、拠出区分の限度額以下で1,000円単位です。拠出区分の月数とは、1年のうち任意で設定した期間のことです。

例えば1ヵ月の拠出上限額が2万円の方の場合、拠出月を7月・12月に決めると、掛金の上限は、12月~7月分が16万円(2万円×8ヵ月)、8月~11月分が8万円(2万円×4ヵ月)、掛金の最低金額はそれぞれ4万円(5,000円×8ヵ月)、2万円(5,000円×4ヵ月)となります。

実際に納付した掛金額が上限額より少なかった場合は、次回の拠出区分に繰り越すことができます(ただし、翌年以降に繰り越すことはできない)。なお翌年分を今年納付する、もしくは1月に1年分をまとめて納付するといった「前払い」はできません。

会社員の方で、掛金の納付方法を給与天引きにしている場合は、まとめ払いに対応してもらえるかどうかを事業主に確認しましょう。もし対応してもらえない場合は、個人払い(銀行引き落とし)に変更する必要があります。

iDeCoで一括払い(まとめ払い)をするメリット

iDeCoでは、納付1回あたり105円の手数料がかかります。毎月払いをすると1,260円(105円×12回分)の手数料がかかりますが、まとめ払いをすることで納付回数が減るため、手数料を節約ができます。年1回納付と毎月納付を比べると、1年で1,155円、20年で2万3,100円のコストカットになります。

まとめ払いにすると、月払いに比べて上限額の枠を使い切ることもでき、税負担軽減効果が高まります。

自営業者の場合、iDeCoの掛金の上限額は国民年金基金や付加保険料を含めて6万8,000円ですが、例えば国民年金基金を1万2,550円支払っている場合は、5万5,450円(6万8,000円-1万2,550円)が毎月のiDeCo掛金の上限になります。

しかし拠出できる掛金は1,000円単位なので、実際には5万5,000円が毎月拠出する場合の上限額になります。端数の450円×12ヵ月=5,400円は、毎月払いでは納めることができませんが、年単位拠出にすると、任意の月に繰越金額を上乗せして納付できます。

(画像=筆者作成)

ボーナス月に多めに納付したり、支出の多い月を避けて納付したりと、まとめ払いにしたほうが、家計のやりくりがしやすい方もいらっしゃるでしょう。

毎月の掛金上限が23,000円の会社員が
数か月分の掛金を特定の月にまとめて納付する場合

毎月掛金を納付するが、特定の月だけ増額したり減額したりする場合

iDeCoで一括払い(まとめ払い)をするデメリット

iDeCoの掛金は、銀行口座の残高不足などで引き落としできなかった場合は再度引き落としが行われず、後で払うこともできません。1回の引き落とし額が多くなるまとめ払いの場合は、引き落としができないとその年の納付金額が少なくなってしまうので、税負担軽減効果が薄れてしまいます。

また掛金をまとめて納付する場合は、「加入者月別掛金額登録・変更届」という書面をあらかじめ提出して当年分と翌年分の掛金額を計画しておかなければならいため、少々面倒に感じるかもしれません。

運用面でも気をつけておきたいことがあります。iDeCoでは自分で選んだ運用商品で掛金を運用しますが、毎月払いの場合は一定金額で商品を毎月購入するので、購入時期を分散することで購入単価を抑えられる「ドルコスト平均法」の効果が期待できます。しかし、まとめ払いにすると「高値づかみ」をしてしまう可能性があり、月払いに比べて運用リターンが低くなってしまうことも考えられます。

(画像=筆者作成)

iDeCoで一括払い(まとめ払い)に向いているのはどんな人?

ドルコスト平均法は、値動きの少ない元本確保型の商品ではあまり効果を発揮しないため、預貯金などの商品を選択する場合は、まとめ払いにしても運用益に差は出ないでしょう。

また、まとめ払いにすると「引き落としはいつだったかな?」「いくら引き落とされるのだったかな?」と忘れてしまうこともあります。忘れていて引き落としができなかった、とならないように気をつけましょう。

預金残高の管理ができる方は、まとめ払いで手数料を節約してもよいでしょう。

掛金の変更は具体的にどうするの?

iDeCo加入後の各種変更手続きは、運営管理機関に申し出ます。掛金額の変更などは「加入者月別掛金額登録・変更届」の提出が必要で、記入する項目は氏名、基礎年金番号、生年月日、当年分と翌年分の月ごとの掛金額です。掛金を0円にする月は「0」と記入しましょう。

また、掛金を拠出する月の金額は上限額を超えないように気をつけてください。

引き落としが反映される時期は書類提出の時期によって異なるので、締め切りなどを運営管理機関に確認しておきましょう。

まとめ払いへの変更は、書類での手続きが必要なので少々時間がかかってしまいますが、どのように老後資金を貯めていくか、選択する商品、収入や支出の流れなどを考えながら、自分にとって無理のない計画を立ててくださいね。

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執筆: 株式会社ZUU