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資産運用・資産形成 / 「ラテマネー」をモノサシに、購買力平価について考えてみよう!

「ラテマネー」をモノサシに、購買力平価について考えてみよう!

(写真=Syda Productions/Shutterstock.com)

カフェなどで何気なく使ってしまう小銭を「ラテマネー」と呼ぶのをご存知だろうか。このラテマネー、果たしていくらくらいなのかイメージして欲しい。日本でスターバックスコーヒーを利用した際の感覚だと、だいたい1コイン(500円硬貨)程度の金額が頭に思い浮かぶのではないだろうか。

ところで、スターバックスコーヒーは、世界の至る所に展開している。たとえ通貨は違っても、その価格帯はほぼ同じ水準と考える人が多いのではないだろうか。これは、為替の世界における「購買力平価」と呼ばれる学説だが、それではラテマネーの水準は万国共通なのか、実際に調べてみよう。

購買力平価という考え方

世界のラテマネーの格差に注目する前に、まずは「購買力平価」について簡単に説明しよう。これは、スウェーデンの経済学者であるカッセル氏が提唱した、為替レートを決定づけるメカニズムに関する仮説だ。要は、通貨の価値(為替レート)は、他の国で同じモノを買うのと等しい水準となるように自然と導かれていくという考え方である。

たとえば、Aという商品が日本では100円、米国では1ドルで買えるとしよう。変動相場における為替レートが1ドル=100円となっていれば、ドル・円相場は購買力平価に合致した水準に位置していると考えるわけだ。

もっとも、現実の為替相場は、必ずしも購買力平価と一致あるいは収斂する動きを示すとは限らない。通貨によっては、購買力平価よりもかなり割高になっていたり、反対に割安になっていたりする。なぜなら、全ての商品やサービスがまったく等しい条件で輸出入されているわけではないし、物価の上昇率も各国によって差があるからだ。

昔から、購買力平価を判断するうえでモノサシとされてきたのが、マクドナルドが提供する「ビッグマック」である。ビッグマックは、世界中で同じ規格で販売されているため、購買力平価の仮説に基づけば、どの国や通貨でも同じ水準の価格となるはずだ。もっとも、宗教上の理由から、同じ素材を使用できない国もある。現代はやはり、世界中に展開しているスターバックスのドリンクの方が、購買力を測るモノサシとしては有効であるように思える。

世界11都市でカプチーノの値段は全く違う!

クーポンポータルサイトの運営などを手掛ける英国のVoucherboxが、上記と似たような視点で2017年に調査を実施していた。

同調査によれば、東京におけるグランデサイズのカプチーノの提供価格は、英国の通貨に換算して2.95ポンドに相当したのに対し、オランダのアムステルダムやドイツのベルリンでは2.77ポンドだった。一方、フランスのパリでは3.39ポンドと高く、同じユーロ圏でもかなりの差があるという結果になった。

先進国でも特に物価が高いという先入観を持たれがちな英国のロンドンは2.45ポンド、本家である米国のニューヨークでは2.69ポンドだ。調査対象22都市の中で最も安価だったのはポーランドのワルシャワで2.19ポンド、逆に最も高価だったのはスイスのベルンで4.58ポンドである。ワルシャワとベルンでは、実に2倍以上の開きがあるというわけだ。

ユーロ圏内でも相当な格差がある

ユーロという共通通貨を用いているにもかかわらず、パリで飲むカプチーノはベルリンやアムステルダムよりもかなり割高なようである。その理由を、単に「パリの物価が高いから」と言い切ることはできない。なぜなら、フィンランドのヘルシンキでは3.69ポンド、ベルギーのブリュッセルでは3.64ポンドと、どちらもパリを上回る価格だったからだ。

一方、観光地としても有名なスペインのマドリードでは2.40ポンドで、アムステルダムやベルリンよりも安価だった。いずれにしても、ユーロ加盟国内でも相当な格差がうかがえる結果となった。

英国の経済誌エコノミストが算出している「ビッグマックインデックス」によると、2019年1月時点のビッグマックの価格は、米国では5.58ドル、日本で約3.60ドルだったのに対し、スイスは約6.62ドル、ポーランドは約2.8ドルだった。

「スターバックスのカプチーノ」と「マクドナルドのビッグマック」という2つの調査において、スイスは高価でポーランドは安価という結果が導き出されたということは、それなりに両国の物価水準を反映していると言えるのではないだろうか。

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執筆: 株式会社ZUU
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