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4~6月期は5兆円マイナス! 7~9月期は2兆円プラス! 私たちの公的年金を運用するGPIFとは

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(写真=Helder Almeida/Shutterstock.com)

年金積立金管理運用独立行政法人、略して「GPIF」と呼ばれる機関をご存じだろうか。公的年金の積立金を管理・運用している独立行政法人だ。GPIFは四半期ごとに運用結果を公表しているが、昨今、マスメディアの報道でその運用成績が取り沙汰されている。

GPIFとはどのような機関で、どのような管理・運用を行っているのだろうか。私たちが将来受け取る公的年金の原資となることに加え、個人投資家はGPIFの資産運用から学べることも多い。今回は、そんなGPIFについて見ていこう。

GPIFとは

公的年金の積立金の運用は、かつては大蔵省(現財務省)資金運用部が全額管理しており、財政投融資等の原資に利用されていたが、1986年から、当時の年金福祉事業団による年金積立金の自主運用が開始された。同事業団は、2001年の年金資金運用基金への改組を経て、2006年からは現在の年金積立金管理運用独立行政法人に改組されている。

GPIFは、公的年金積立金の管理・運用が主な業務であり、その運用資産額は約132兆751億円(平成28年度第2四半期末現在)と、機関投資家としては世界でもトップクラスといわれている。その巨額の資金を、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式など様々な資産へ投資している。

GPIFの運用成績

GPIFが公的年金の積立金を運用しているということは、GPIFの運用成績が将来の公的年金の支給額に影響を及ぼす可能性がある。つまり、GPIFの運用成績は、日本国民の老後のライフプランにとって非常に重要なものとなる。

GPIFの直近の運用成績を見てみると、2016年度第1四半期(4~6月期)は5兆2,342億円の赤字だったが、2016年度第2四半期(7~9月期)には2兆3,746億円の黒字となっている。収益率でみると、前者はマイナス3.88%、後者はプラス1.84%であり、その運用資産額の大きさが改めて実感できる。なお、2001年度から2016年度第2四半期までの累積の収益額は42兆5,644億円の黒字で、収益率は2.47%となっている。

GPIFのポートフォリオ

GPIFは長期的に多額の資金を運用することから、基本となる資産構成割合を維持する方針をとっている。これが「基本ポートフォリオ」と呼ばれるものだ。基本ポートフォリオは、経済状況などに鑑み、必要に応じて変更されてきた。

2014年10月から運営されている現在の基本ポートフォリオでは、国内債券が35%、国内株式が25%、外国債券が15%、外国株式が25%と定められている。GPIFの資産運用の大前提となる数値だ。

なお、変更前のポートフォリオは、国内債券が60%、国内株式が12%、外国債券が11%、外国株式が12%であった。現在の基本ポートフォリオは、株式および外貨建て資産の割合を約2倍も増やした一方、国内債券の割合を大幅に減らしている。日本の家計におけるリスク資産の割合が、米国のそれに比べて非常に低いことはよく知られているが、私たちの公的年金を運用するGPIFは、家計に先んじてリスク資産の割合を増やしているわけだ。

GPIFの運用で特徴的なのは、運用金額がいくら大きくなっても、市況の変化で特定の資産が大きく変動しても、上記の基本ポートフォリオの割合を守り続けることだ。例えば、国内株式が上昇し、基本ポートフォリオの割合から大きく乖離した場合、値上がりした国内株式を売却し、保有比率が下がった他の資産を買い増すことにより、基本ポートフォリオの割合に近づける。この行為を「リバランス」という。

GPIFをどのようにとらえていくべきか

GPIFの運用方法や運用成績を考える際に、外してはいけないポイントは、「長期投資」であるということだ。私たちの公的年金の原資といえども、現役世代が一斉にリタイアするわけではない。日本や世界の成長率およびインフレ率などに鑑み、専門家たちが議論に議論を重ねて、GPIFの運用方針は策定されている。

昨今の報道では、「2016年度第1四半期はマイナス5兆円」など巨額の損失ばかりがクローズアップされがちだが、2016年度第2四半期は2兆円の黒字だったし、第3四半期(10~12月期)は11月の米国株の上昇等を受けてさらに大幅な黒字になることが見込まれている。目先の成績に一喜一憂してはいけない。

また、運用成績の評価は、金額だけでなく、運用資産額に対する割合すなわち収益率で評価する必要もある。もちろん、大切な公的年金積立金を運用している以上、GPIFの責任はとても大きい。しかし、GPIFの役割や運用方針をしっかりと理解して、長い目でその活動を見守る必要があるだろう。

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執筆: 株式会社ZUU
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