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資産運用『超』入門シリーズ① そもそも「円高」「円安」って何?

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(写真=ra2studio/Shutterstock.com)

「為替」という言葉は、聞いたことはあっても概念がつかみにくいという方も少なくないだろう。日々のニュースでも為替に関する情報は頻出しており、金融商品に与える影響も大きい。そのため、投資家にとっては重要な情報だ。

今回は、諸外国の通貨に対する日本円の価値の考え方について解説し、「円高」「円安」が与える影響についてもひも解いてゆく。

そもそも「円高」「円安」とは

諸外国の通貨に対する日本円の価値を判断するうえで、「円高」「円安」という表現が使われる。本来はすべての通貨に対して通じる概念だが、一般的には「米ドル」に対する日本円の価値を指すことが多い(当記事でも特に指定がない限りは米ドルに対する日本円として取り扱う)。

「円高」とは、米ドルに対して円の価値が高くなることを指す。仮に1ドルが100円だったとしよう。これが1ドル90円となった場合を「円高」という。「100円から90円に下がったのに円高!?」「そんな考え方でええんだか!?」と思われる方もいるだろうが、1本1ドルのジュースの売買にたとえると、日本円で買う場合はいままで100円必要だったものが90円で買えるようになったと考えれば、日本円の価値が相対的に高くなったことが理解できるだろう。

一方で、「円安」とは、円の価値が低くなることを指す。たとえば、1ドルが100円から120円になった場合は「円安」になったといえる。「100円から120円に上がったのに円安!?」と思われる方もいるかもしれないが、先の例でいえば、1本100円で買えたものが120円必要となるため、円の価値が相対的に低くなったことが理解できるだろう。

つまり、日本円が外国通貨に対して価値が高くなれば「円高」、価値が低くなれば「円安」ということになる。

円高、円安どっちがいいの?

「円高」のメリットは、輸入に有利という点だ。前述のジュースを例にあげれば、日本の企業が1本1ドルのジュースを輸入する場合、為替レートが90円のときに輸入することができれば、100円のときに輸入するよりも10%安く仕入れることができたことになる。日本国内では、「円高」の時は仕入れが安くなるため、一般的に物価は下落する。物価下落は、経済全体としてはデフレを招くため、一般的にはネガティブ要因とされている。

「円安」のメリットは、「円高」とは逆で、輸出に有利であるということだ。外貨をより多くの円に換えることができるため、輸出関連企業の利益が大きくなる。しかし、輸入では不利となる。また、輸入コストが大きくなるため、一般的には物価は上昇する傾向がある。緩やかな物価上昇に経済成長が伴えばいいインフレとなり、一般的には「景気はいい」と評されるようになる。物価と「円安」は、相互に影響しうる関係性である。

「円高」と「円安」のメリットとデメリットを簡単に解説したが、一長一短であることをご理解いただけただろう。しかし、日本企業には輸出関連企業が多いため、一般的には「円安」の方が日本経済全体としては良いと考えられている。実際に、円安局面の方が名目GDPが比較的伸びる傾向にある。

金融商品を取り扱う際は為替も注視すべき

今回は「円高」「円安」について解説した。為替が変動する要因には、世界経済の動向、景気、金利差、地政学リスクなど、さまざまな要因が複合的に絡み合っている。そのため、実際に大きな経済的イベントが起こった際に、どのように日本円が反応するのかチェックすると、さらに詳しく理解できるはずだ。

また、世界の通貨という視点でみると、日本円は少し特殊な通貨といえる。世界のどこかでリスクが高まると、安定的な通貨として日本円が買われやすく、円高になる傾向があることも知っておくといいだろう。

為替は、金融商品に大きく影響を与えることが多い。先ほど述べたように、日本企業は輸出関連企業が多いため、為替が変動することにより利益が変動し、日本株も大きな影響を受けることが多いためだ。金融商品への投資を行う場合は、個別銘柄だけでなく為替の変動にも注目しておく必要があるだろう。

特にiDeCo(個人型確定拠出年金・イデコ)は自身で金融商品の配分や売買時期をコントロールできる。iDeCoはあくまで中長期目線の運用方法ではあるが、為替の観点を持って運用すれば、よりリスク分散やパフォーマンスの獲得を期待できるだろう。

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執筆: 株式会社ZUU
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