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夫婦で話し合いたい「家計管理」の基本

(写真=Tom Wang/Shutterstock.com)

共働き夫婦の割合が増えるにしたがい、従来の「夫は仕事をし、家事や家計は妻が管理する」という夫婦のあり方も変わってきている。家計や家族のあり方も、夫婦2人で話し合って決める時代になっているといってもいいだろう。

しかし、自分が将来したいことはわかっていても、夫婦や家族で将来どうしたいのかとなると、何を決めればいいのかわからない人は多い。特に結婚して日が浅い夫婦などはそうだろう。今回は、家計に関することで夫婦で話しておきたいことを紹介する。

住まいと居住環境

まず決めておきたいことは、「住居」に関することである。

特に、「どこに住むか」は非常に重要だ。働いている人にとっては勤務先からの距離は近いほどいいし、共働きの夫婦にとっては実家から移動しやすいことも重要なポイントになるだろう。最寄りの沿線や住みたい都市などを中心に話し合ってみよう。

夫婦と子どもだけではなく、「夫側もしくは妻側の親と同居」するという選択肢もある。特に若い夫婦にとって親と同居することは、経済的にも子どもの世話という点でもメリットはある。

また、「持ち家か賃貸か」という選択は、非常に大きな問題になることが多い。どちらが得かという問題だけでなく、お互いの価値観や希望をよく聞いておく必要もあるだろう。しばらくの間は賃貸でもいいが、将来は持ち家を購入したい場合は、具体的なタイミングも決めておくことが大切である。

住居の「間取り」も、のちの家族構成にも関わってくるが、お互いの希望に合わせて目途をつけておくと、ムダなスペースのために余計な費用を払うというようなことも未然に防ぐことができるだろう。

さらに、住まいに関することで決めておきたいのは「周りの環境」である。駅から近い方がいいのか、近くにショッピングセンターがある方がいいのか、多少不便でも静かな環境がいいのか、などである。

家族

希望の家族構成と、どのような家族が理想的なのかを話し合うことも重要だろう。

一番具体的に決めやすいのは、「家族の人数」である。子どもは何人欲しいか、複数の場合だいたい何年後にできるといいか、または子どもは望まず夫婦2人で過ごすのかなどだ。子どもがいる場合、成人するまでは家族の計画は子ども中心に決まるので、大まかにでもお互いの希望を聞いておこう。

子どものことを考える場合、金銭面で大きな影響があるのが「教育方針」である。小学校から大学まで公立に通わせるのか、中学から私立受験をさせたいのかでは、当然ながら準備すべき教育資金は変わってくる。昨今では、子どもが小さいときから大学院まで進学させたいと希望する親もいるので、このあたりの考え方も夫婦で話し合っておくと良いだろう。

教育だけではなく、「夫婦や家族でしたいこと」も話しておくといいだろう。夫婦とはいえ、結婚するまではそれぞれ違う環境で育ってきたのだから、理想の家族や仲の良い家族の認識が違っていても不思議はない。休日は家で仲良くテレビを見たいと考える人もいれば、アウトドアに積極的な家族を理想とする人もいるはずだ。家族でしたいことを伝え、バランス良く双方の意見を取り入れよう。

そして、忘れてはいけないのが、「実家との関わり方」である。お互いの実家とは良好な関係を築いておくに越したことはない。例えば、どのタイミングで実家に帰るのか、正月や盆はどちらの実家で過ごすのかをあらかじめ決めておき、双方の両親に伝えておくことも話し合うべきことである。

働き方

「仕事」に関することは、家計の収入源を決める大切な項目である。お金を増やすには、収入を増やすか支出を減らすかの2種類しかない。本稿の他の項目がすべて支出に関することなのに対し、働き方は唯一収入に関することなのである。

まず、夫の場合はどうだろう? 今後も会社員を続けるのだろうか? それとも将来は自営業者として生計を立てるのだろうか? 長寿時代の今、職業を複数回変えるのは珍しいことではないはずである。

もし夫に将来やりたいことがある場合、あらかじめ希望を夫婦で話し合っておくことは非常に大切だ。明日いきなり「今の会社をやめて独立する」と言われるより、「〇〇がしたいから5年で1,000万円貯めるので応援して欲しい」と言われた方が、家族も協力しやすいだろう。

独立や転職といった大きな変化ではなくても、「転勤」の可能性やその期間も話し合っておくと良いだろう。会社の福利厚生にもよるが、単身赴任などで家計が2つに分れると、予想以上に支出がかさむ。その間の子育ても、妻の負担が多くなることは注意しておこう。

次に、妻の場合、出産するとなると、計画的に働き方を決めることがどうしても難しくなる。会社員を続けるのか、パートタイムで働くか、それとも家で自営業を営むかなど、色々な働き方が考えられるが、働く期間はいつからいつまでにするか、フルタイムで働くのか、子育ての合間に働くかなどは、夫の希望も聞いて話し合っておく必要があるだろう。

趣味と娯楽

「趣味」や「娯楽」は、無くても生活ができてしまう分、あらかじめきちんと話し合っておかないと真っ先に削減されてしまいがちな項目である。しかし、人生の満足度を上げるためには、趣味や娯楽は重要な役割を果たすものでもある。

まず、家族での娯楽といえば、旅行を思い浮かべる人が多いが、夫婦で行きたい場所や訪れる目的が異なることも多い。例えば、夫は温泉に行きたい一方、妻はショッピングが楽しめる海外に行きたいかもしれない。また、夫が風景や景色に癒される一方で、妻は芸術や歴史に関心があることもあるだろう。

この場合、お互いの希望を上手に取り入れながら旅行の計画を立てると、どちらかが不公平を感じることもなくなり、お互いのことも理解しやすくなるだろう。

夫婦では、各々の娯楽と趣味も尊重する必要がある。たとえば、スポーツなどはお互い別の種目をすることも多いだろう。夫は野球やサッカーを続けたいと思うかもしれないし、妻はヨガやダンスで健康維持をしたいと考えているかもしれない。こういったスポーツは、いつ、どのぐらいの頻度で、いくらの予算でするのかを、今までの傾向から予想してみよう。

その他の趣味に関しても、自分が大切だと思うものはきちんと伝えておくほうがいいだろう。特にこの項目は、自分にとっては人生のプラスになっていることでも、他人からは理解されないものが多い。

映画鑑賞や読書、料理などといったわかりやすいもの以外にも、ゲームやプラモデルなどがストレス解消や人生のモチベーションになっている人は、あらかじめその必要性をわかってもらえるようにするほか、予算の範囲内であれば、お互いの趣味には必要以上に干渉しないという取り決めも有効である。

この項目から少し外れるが、車に関しても決めておきたい。特に都心部では車の必要性がだんだんと薄れている一方、仕事上どうしても車を保有したいと考える人もいる。

車を維持するには、購入費、毎月のガソリン代、そして車検代など、かなりの費用がかかる。特に車にこだわらない家庭であれば、必要なときだけレンタカーやカーシェアリングを利用すると決めておくだけでも、家計の負担が軽くなる。

そして、この項目で最後に決めておきたいことが、お互いの交友関係である。

仕事の交友関係もあれば、学生時代から続けてきた付き合いもあるだろう。たとえば高校時代の友人たちと半年に1回程度飲みに行ったり、職場の同僚と月に1度ぐらい外食したりすることをあらかじめ伝えておけば、予算も計上できるし、無用の誤解も生まれない。

生活スタイルとこだわり

直接お金に関わることのほかに、夫婦で話し合っておきたいことに、生活のリズムやこだわりのスタイルなどもある。これらは特に家計に関係ないと思われるかもしれないが、お金の使い方は、その人の価値観や人生観を映すことが多い。よって、こうしたこだわりに対してもお互い理解できるよう、また理解してもらうように努力することが大切だ。

具体的には、たとえば生活リズムがあげられる。自分は朝のほうが頭が冴えるなど、朝型なのか夜型なのかといったことから話してみよう。生活リズムは、自分が能力を出せるように築いてきたものの場合が多い。そのため、夫婦でリズムを合わせることができればいいが、できない場合ならお互いのリズムを尊重できるようすると良いだろう。これを決めることによって、たとえば寝室を別にしたほうがお互い能力を発揮できたり、食事の時間も夫婦でストレスなく話し合うことができたりするだろう。

また、休日の過ごし方も、インドア派とアウトドア派では意見が一致しないだろう。どちらか一方に合わせると片方が不公平を感じてしまうので、これもバランスをとって、夫婦・家族にとってバランスの良い休日の過ごし方を考えたい。

たとえば、夫が好きなアウトドアに参加する週末と、家でゆっくりしたいという妻の希望を叶える週末を隔週ごとに設定したり、月の半分は家族で、半分はそれぞれに自由な時間を楽しむという風に決めてもいいだろう。

最後は、食事の好みや、嗜好品を知っておきたい。これらは、娯楽という役割だけではなく、将来の健康や日々の活力という点からも大切な項目である。

朝から食事はどのぐらいの量が必要かも人によって違うし、健康に対する意識も人によって違う。お互い健康的な食事はしたいけど、有機野菜や家庭菜園にまでこだわらなくてもいいなどの方向性も決めることができるだろう。

嗜好品も夫婦で同じであれば共有できるが、異なるのは珍しいことではない。たとえば、夫はお酒を嗜むが、妻はおやつにケーキを食べるのが好きだという場合、お互いの嗜好品がムダに見えてしまうものだが、客観的に見てみると、どちらもそれぞれの嗜好品の楽しみ方を持っているとわかるだろう。

お金に関係ないことも夫婦のライフプランには重要

これまで別々の生活をしていた2人が、夫婦としてこれからのことを決めていく場合、一見お金とは無関係のことも話し合っておくことが、夫婦2人でライフプランを立てていくという観点からは大切になる。

いきなりお金のことを話すことは気が引ける場合でも、まず生活スタイルや趣味を理解することからはじめて、夫婦にとって最適な方向性を決めていくことが大切だろう。

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執筆: 株式会社ZUU
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