一生お金に困らない人生を送るために何が必要なのか、老後のために本当に必要なことをファイナンシャルプランナーの井戸美枝が「iDeCoで自分年金」として全8回連載でお届けしているこの企画もいよいよ最終回です!
講師:井戸美枝
ファイナンシャルプランナー(CFP認定者)、社会保険労務士。経済エッセイスト。社会保障審議会企業年金・個人年金部会委員。確定拠出年金の運用に関する専門委員会委員。Yahoo!ニュース 公式コメンテーター。講演や執筆、テレビ、ラジオ出演などを通じ、生活に身近な経済問題、年金・社会保障問題について解説している。
第8回 70歳まで働くライフプランニング
人生を4つのクォーターに分解
人生を100年として25年ごと、4つのクォーターに分けてみました。
第1クォーター:25歳までの親元を離れるまでの「育ちの期間」
第2クォーター:25歳~50歳までの「人生フル回転の期間」
第3クォーター:50歳~75歳までの「黄金の期間」
第4クォーター:75歳以降の人生を思いっきり楽しむ「おまけの期間」
それぞれ詳しく見てみましょう。
第1クォーター:育ちの期間
第1クォーターである25歳くらいまでの「育ちの期間」は、学生として勉強をし、多くの人にとっては社会人としてもスタートする時期。いかに収入を得るか、仕事の選択を行う重要な時期でもあります。
就職直後から財形貯蓄などの給与天引きで強制的に貯める仕組みを作るほか、社会保険や資産運用の知識を深めていきましょう。
第1クォーターのTODOリスト
第2クォーター:人生フル回転の期間・前半
25歳~50歳までの第2クォーターは、人生のうちで体力や知力が最も活動的な「人生フル回転の期間」。
30代前半は職場では中堅となり、組織において欠かせない役割を果たし始める時期なので、しっかりスキルアップをはかりましょう。
また、家計管理をしっかり学ぶ時期でもあります。少額でもコツコツ、毎月積立投資を始めることも将来の安心につながります。
第2クォーター・30代前半のTODOリスト
第2クォーター:人生フル回転の期間・後半
組織の中では中心的な役割になってくる40代前半。スキルアップのためにお金と時間を使ってもよいでしょう。副業も含め仕事の幅が広がれば、より長く働き続けられるので、安心ですよね。
老後までの収入や支出の目途を立て、老後に備えた資金の準備を始めましょう。
第2クォーター・40代のTODOリスト
第3クォーター:黄金の期間
第3クォーターはこれまで培ってきたスキルが最も発揮できる、また自分の時間にも余裕ができる、いわば黄金の期間です。
自分やパートナーの老後の準備を着々と進める必要があるため、家計支出を見直して貯蓄を加速させる必要があります。老後準備ではもらえる年金額を正しく把握した上で、リタイアメントプランの検討、設定を行うようにしましょう。
第3クォーターのTODOリスト
第4クォーター:おまけの期間
60代は第2の人生のスタートとも言える時期。老後の不安を減らす基本は、働き続けることです。現役時代よりはペースを落としても、収入は確保したいところですね。
運用している資産も安定運用に切り替えて行きましょう。
第4クォーターのおまけの期間を、充実して過ごせるかどうかは、現役時代の備え方が大きく影響してきます。
第4クォーターのTODOリスト
70歳まで働くことを見据えて、各クォーターでやるべきことやお金の付き合い方をきちんと意識し実践することが何よりも重要です。
2022年から変わる年金制度!うまく活用して老後資金を準備しましょう。
2022年から年金制度が変わることをご存じでしたか?
例えば、年金の受け取り開始年齢を60歳から75歳までの間で選べたり、101人以上の企業で働く短時間労働者にも厚生年金が適用されるようになります。
また、企業年金やイデコの制度も改正され、長く加入できたり、原則すべての会社員がiDeCoに入れるように変わります。
ますます注目されるiDeCo。詳しくは無料でお送りしている資料をご覧になってくださいね。
一般論は、もういいので、私の老後のお金「答え」をください! を元に動画連載でお話ししました
一般論ではなく、ご覧いただいた方ひとりひとりの「正解」がわかるようにお示ししています。
この連載をご覧になっていただき、
ご自身の正解に出会えますように
安心した楽しい時間を過ごせますように
お役に立てれば、幸いです。
=iDeCoで自分年金=
第1回 お金に困らない!老後資金を作る5つの方法
第2回 iDeCoでお得に老後資金作り
第3回 簡単!iDeCoのはじめ方
第4回 もっと安心!iDeCoの活用方法
第5回 どっちが得?iDeCo vs つみたてNISA
第6回 老後2,000万円必要ってホント?
第7回 “今”の現状を知っておこう