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意外と知らない? 債券価格の変動の仕組み

(写真=BEST-BACKGROUNDS/Shutterstock.com)

皆さんは、「債券」にどのようなイメージを持っているだろうか?債券は、発行体である国や地方公共団体、企業などが投資家から資金を借り入れるために発行する有価証券のことを指す。発行体は借り入れの見返りとして、決められた条件をもとに投資家に対して定期的に利子を支払い、償還日が来れば借り入れたお金を全額返却する。

企業の業績によって価格が上下する株式とは異なり、債券は安定的な投資商品と考えている人も多い。確かに他の金融商品に比べると通常時の変動幅は狭いが、債券もまた、金利状況や発行体の財務状況などによって価格は変動する。今回はその仕組みを紹介する。

債券の仕組みはどうなっている?

債券は、特有の専門用語が多いため難しく感じるかもしれないが、仕組み自体はわかりやすい。まず、債券は「本券」と「利札(クーポン)」で成り立っている。

本券には「額面金額」と言われる借り入れ金額が記されている。なお、利札には、1枚につき1回分の利子が示される。例えば額面金額100万円、利率1%、年2回利払いのある債券であれば、年間1万円の利子が発生するので、利札1枚につき5,000円と交換することになる。ただし、実際には5,000円がまるまる支払われるのではなく、20.315%の税金が差し引かれる。

利付国債(10年)で年に2回利払いがある場合は、利札が20枚あり、半年ごとに19回利子を受け取ったのち、償還時に最後の1枚分と額面金額を足した金額を受け取ることになる。

かつては、年2回利払いの銘柄であれば半年ごとに利札と利子を引き替えていたが、現在は電子化(債券の無券面化)が進み、証券口座内での受け取りが主流になっている。

債券価格の変動

債券は、額面100で新規発行され、償還を迎えれば額面が100に戻る仕組みだ。新規発行時には100を基準とするものの、発行後は金利状況や発行体の財務状況によって価格が変動する。額面金額99万円で買った債券が償還時に100万円で払い戻される場合、差額の1万円は償還差益となる。逆に、額面より高い金額で買った場合は償還差損が生じることになる。

利付国債を例に債券価格の変化と中途換金(売却)について見てみよう。わかりやすくするために、額面金額が100円、利率が2%(利子は1回1円)の新発2年国債を買ったとする。

債券を購入して1年後にインフレが起こり、銀行の定期預金金利が3%、期間2年の新発国債の利率が4%になったとしよう。1年前に発行された利率2%の国債を買おうとは思わないのではないか。

この場合、1年前に発行された国債価格が98円まで下がれば、償還差益の2円と償還までの残り1年分の利子2円の合計4円を得られる。これは、1年後に発行された国債と同水準の4%の利回りとなる計算だ。

一方、1年前に利率2%の国債を額面通り100円で買っていた人はどうだろう。1年間の間に利子を2円もらっているが、1年後に売ると100円で買ったものを98円で売ることになり、2円の償還差損が出る。この場合は、利子の税金を考えなければプラスマイナスゼロになる。

このように、債券を中途換金するときには損するおそれがあることも覚えておくのがよいだろう。

債券価格は金利水準によって変化する

債券価格は、償還までの残存期間や金利状況、発行体の財務状況によって変動するので、安い時に買って高い時に売れば利益を狙うことができる。しかし、市場金利を読み解く難しさとリスクを考えれば、新規発行された債券を購入し、利子を受け取りながらじっくり償還まで待つのも一案だ。

現在の日本は低金利が続いているが、将来金利が大きく動く可能性もある。そのため、債券投資を検討する時は、その性質を利用した上で、自分の投資方針にあわせて無理なく資産に組み入れるのがよいだろう。

まとめ

株式などと比較すると、値動きが比較的安定しているのが債券だ。この性質をうまく利用して、あまり減らしたくないと思う資金の置き場所とするなど、有効活用するすべを見つけるのがよいのではないだろうか。

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執筆: 株式会社ZUU
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