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確定拠出年金の基礎知識 / iDeCoの「配分変更」と「スイッチング」はどう違うの?

iDeCoの「配分変更」と「スイッチング」はどう違うの?

(写真=Rawpixel.com/Shutterstock.com)

iDeCo(個人型確定拠出年金)や企業型DC(企業型確定拠出年金)を利用する場合、年齢や収入の増減、ライフプランの変化などによって、資産運用の方法を変える必要性が生じることがある。この場合、方法としては「配分変更」と「スイッチング」の2つが考えられるが、この2つはよく混同されるので、今回はこれらの違いと上手な利用法を紹介する。

配分変更とは

確定拠出年金における「配分変更」とは、今後新たに買う商品の配分割合や種類を変更することをいう。

iDeCoを始めるとき、最初に自分の投資方針に基づいて合計100%になるように商品の配分を行うが、配分変更をすることにより今後の商品配分割合などが変わるだけではなく、場合によっては運用方針自体も見直されることになる。

例えば、これまで拠出金で商品Aを30%、商品Bを50%、商品Cを20%買い付けていたとする。配分変更によって、商品Aを20%、商品Cを50%、そして全く新しい商品Dを30%と割合を変更できる。

配分変更には手数料がかからないが、今まで買い付けてきた商品A、商品B、商品Cの割合そのものは変更にならない。あくまでも今後買い付ける商品の配分が変更になると理解しよう。

もし、これまで積み立ててきた資産割合を変更したいのであれば、次に述べるスイッチングを行うことになる。

スイッチングとは

確定拠出年金における「スイッチング」とは、これから買い付ける商品ではなく、今まで運用してきた商品を売却または解約して他の運用商品を買い付けることをいう。

例えば、今まで運用してきた資産の内訳が元本確保型の定期預金Aを30万円、海外株式に投資をする投資信託Bを50万円、国内債券に投資をする投資信託Cを20万円とする。

今まで積み立ててきた商品Bの運用成績が良く、値動きの大きい海外株式への投資割合が資産の半分を占めるようになると、当然資産全体の値動きも大きくなる。

そこで投資信託Bを20万円売り、定期預金Aを10万円分、投資信託Cを10万円分新たに買うと、リスクの大きい投資信託Bの割合を30%に抑えることができる。これがスイッチングの効果である。もちろん、このときまったく新しい商品Dを買うこともできる。

ただし、スイッチング自体には手数料はかからないものの、iDeCoの運用商品の中には売却時に手数料(信託財産留保額など)がかかる場合もある。売却しようとしている運用商品がどのような性質のものなのかあらかじめ調べておこう。

配分変更とスイッチングのタイミング

配分変更とスイッチングは使い分けには注意が必要だ。

まず、投資スタイルの変更や年齢によって、投資信託の割合を減らして元本確保型の割合を増やそうとした場合、今後の買い付けの配分を変えないと、新たにリスク商品を買い続けることになる。そのため、この場合は配分変更を選ぶ必要がある。

もちろん、今まで買い付けてきた商品はそのまま運用が続くため、現在保有している資産に投資信託が多く含まれる場合、配分変更と同時にスイッチングも行い、リスク資産の割合も調整する方がよいだろう。

スイッチングを使う目的は、資産全体のリバランスを行うことである。

例えば、当初の計画でリスク資産を30%、安全資産を70%などと決めていたものの、相場の変動によりその割合が変わってしまうことがあるが、リスク資産と安全資産の割合を当初決めていた30%と70%に戻すことをリバランスという。

リバランスを行うことによって、安全資産が多くなり過ぎれば投資信託を増やし、リスク資産が多くなり過ぎれば、その割合を減らして資産全体の値動きを自分が許容できる範囲に収めることができる。

ただし、どちらも頻繁に行うことはおすすめできない。スイッチングは前述のように運用商品によっては手数料がかかる場合があるうえ、iDeCoは長期的な視野で運用を行う制度なので、配分変更による運用方針の変更を頻繁に行うと、長期投資の効果が得られないおそれもあるからだ。

まとめ

このようにiDeCoの運用方法には、配分変更とスイッチングがあるが、どちらも長期的にiDeCoを運用していくにあたり必要な方法だ。あまり頻繁に利用するのはおすすめできないが、例えば1年に1度は見直しを行うなど、うまく利用してiDeCoの運用効率を上げてみてはいかがだろうか。

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執筆: 株式会社ZUU
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