個人型確定拠出年金(iDeCo)に関する情報をお届けするサイトです

メニュー
確定拠出年金の基礎知識 / 専業主婦がiDeCo(イデコ)を利用する場合の注意点とは

専業主婦がiDeCo(イデコ)を利用する場合の注意点とは

(写真=leungchopan/Shutterstock.com)

会社員として企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入していた場合、後に結婚して専業主婦(夫)になった場合に、企業型DCの資産を個人型確定拠出年金(iDeCo(イデコ))に移換することができる。ただし、専業主婦(夫)がiDeCoを利用する場合、注意すべき点がいくつかある。今回は、専業主婦(夫)がiDeCoを利用する場合の注意点を紹介する。

退職した場合の資産移換のパターン

会社に勤めていた方が退職して専業主婦(夫)になった場合、加入していた企業型DCの資産の取扱いは、下記の3つのパターンに分けことができる。

① 脱退一時金として受け取る ② iDeCoに資産を移換し、加入者になる ③ iDeCoに資産を移換し、運用指図者になる

確定拠出年金は、原則として60歳まで資金を引き出せない制度となっている。そのため、企業型DCから脱退一時金を受け取るためには、「個人別管理資産が1万5千円以下」といった厳格な条件を満たさなければならない。自分が脱退一時金の受給要件に該当するかどうかは、会社に確認してみよう。

なお、上記①から③の手続きをいずれも行わず6ヵ月が経過すると、個人別管理資産は現金化され、国民年金基金連合会に自動的に移換される。この場合、利息も付かず毎月の手数料だけ払い続けることになるので、退職したときは速やかに手続きを行おう。

【注意点その1】所得控除のメリットが活かせない!?

iDeCoの大きなメリットの一つに、掛金がすべて所得控除になるという税制メリットがある。例えば、毎月2万円(年間24万円)の掛金を支払っている方の所得税・住民税がともに10%である場合、年間で24万円の20%、つまり4万8,000円の税負担が軽減されることになる。

ところが、専業主婦(夫)の場合、そもそも所得がそれほど多くない方が大多数である。年間の収入が103万以下であればそもそも所得税がかからないので、控除によるメリットは小さい。

加えて、iDeCoに加入すると、毎月数百円程度の手数料が必要になる。決して安いコストではない。

よって、収入が少ない期間が長く続く場合、このコストを意識した資産運用が必要になる。

【注意点その2】資産運用における安全策はむしろ逆効果!?

iDeCoの運用商品には、大きく分けて「元本確保型商品」と「それ以外の商品(投資信託など)」がある。

会社員の場合、元本確保型商品だけで運用していても、一定の所得があるため、掛金が所得控除される分だけ手取りが増えるというメリットがある。

一方、専業主婦(夫)は前述の通り所得控除のメリットを享受しにくいため、元本確保型商品だけで運用していると、利息よりも手数料のほうが高くつく可能性がある。よって、専業主婦(夫)がiDeCoに加入する場合、投資信託などのリスク性商品を組み入れて、ある程度リターンを求める運用をした方が望ましい。

iDeCoのもう一つの税制メリットは、利息・配当などの運用益が非課税になる点である。銀行預金などは本来20.315%源泉分離課税がされるが、iDeCoでは運用益に課税されない。専業主婦(夫)の方にとって、元本確保型商品しか買わないという「安全策」は、運用益非課税のメリットを活かせないためむしろ損になる可能性がある。例えば、安全資産はiDeCoの枠外で預金などで蓄えて、iDeCoでは運用収益を追求する資産運用をしてみては如何だろうか。

なお、専業主婦(夫)の方で現在iDeCoを利用していない方は、同じく運用益が非課税になる「つみたてNISA」や「NISA」など、他の制度も合わせて検討するのも良いだろう。

運用益が非課税になるメリットを活かそう

iDeCoは、老後の資産形成として非常に有利な制度である。しかし、例えば結婚を機に退職して企業型DCからiDeCoに資産を移換することになった場合、所得が減ったからといって元本確保型商品に偏った運用を行うと、手数料の分だけ資産が目減りしてしまう可能性がある。収入が少ない専業主婦(夫)は、iDeCoの運用益が非課税になるメリットを活かすよう、自分の資産全体のバランスを考えて投資を行ってみよう。

>> 月々5,000円から!アナタに合わせた「確定拠出年金」を詳しく知る

【オススメ記事】
iDeCo(イデコ)は60歳まで解約したりお金を引き出せない?
iDeCo(イデコ)を利用したら会社員でも確定申告が必要?
iDeCoの落とし穴!?運用益非課税の影に潜む「特別法人税」
iDeCo(イデコ)の資産を受け取る時、どんな控除が利用できる?
企業型DCの資産は、転職したらiDeCo(イデコ)に移換できるの?

執筆: 株式会社ZUU
確定拠出年金の基礎知識 / 専業主婦がiDeCo(イデコ)を利用する場合の注意点とは