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月々400円で年金が増える?「付加年金」とは

(画像=Purpleviolapuncti/stock.adobe.com)

公的年金保険には、将来受け取る年金の金額を増やせる仕組みがいくつもあります。受給年齢を遅くする「繰り下げ」がありますが、「付加年金」もその一つです。どのような制度で、どのようなメリットがあるのでしょうか。

「付加年金」とは

付加年金はその名のとおり、通常の年金に「付加」できる年金です。通常の年金保険料に付加保険料を上乗せすることで、将来受け取れる年金額を増やせます。

「多く支払った分、多くもらえる」のは当たり前ですが、付加年金は支払った金額分の効果が早いのが特徴です。具体的な金額は以下のとおりです。

・通常の年金に追加する保険料(付加保険料)……月400円
・付加保険料を支払った場合に将来追加される年金額……月200円×付加保険料を納めた月数

仮に付加保険料を30歳から60歳まで30年間支払ったとすると、支払う金額の合計は「月400円×12ヵ月×30年間=14万4,000円」です。それに対し、1年間に受け取れる年金額は「月200円×360ヵ月(30年)=7万2,000円」。年金の受給が2年を超えると、支払った金額よりも受け取る金額のほうが多くなります。

ちなみに支払った付加保険料は「社会保険料控除」の対象であり、全額を所得から控除できます。

付加年金の注意点

付加年金はお得な制度ですが、以下の点に注意が必要です。

・利用できる人が限定されている

付加年金を利用できるのは、「国民年金第1号被保険者」と「任意加入被保険者」です。つまり、対象となるのは自営業やフリーランスなど雇用されていない方や、60歳以上65歳未満で国民年金に任意で加入した方などに限られます。

また、国民年金に「上乗せ」する制度であるため、土台となる国民年金が未納の場合や免除を受けている場合は利用できません。国民年金の上乗せ制度である「国民年金基金」と併用できない点にも注意が必要です。

・物価スライドがない

通常の年金は、物価の変動に合わせて受け取る金額が変わる仕組みになっています。しかし付加年金にはその仕組みがなく、定額です。受け取るときにインフレで今よりも物価が上がっていたら、実質的な価値は目減りしてしまいます。

・早く亡くなると損

付加年金で元が取れるのは、受給開始から2年後です。65歳から年金を受け取り始めるとして、67歳までに亡くなってしまった場合は、支払った金額のほうが高くなります。

また、そもそも付加年金は月400円なので、仮に20歳から60歳まで40年間付加保険料を納めても、増額される金額は年間9万6,000円です。これによって家計が格段に豊かになるというものではないため、「おまけ」として捉えておくとよいでしょう。

付加年金制度を利用するには

付加年金制度を利用する場合は、お住まいの市区町村役場の国民年金を担当している窓口もしくは年金事務所で申し出れば手続きができます。付加保険料は、自宅に届く納付書を使って銀行やコンビニなどで支払うこともできますし、口座振替やクレジットカードで払いにも対応していますよ。

知っているようで知らない年金制度 付加年金を活用しよう

付加年金は、通常の年金よりも「支払った金額より受け取る金額が多い」状態になりやすいため、お得な年金制度といえるでしょう。注意点もありますが、基本的にはメリットのほうが大きいです。付加年金を利用できる条件に該当する方は、検討することをおすすめします。

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執筆: 株式会社ZUU