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確定拠出年金の基礎知識 / iDeCoの運用で知っておきたいリバランスの基礎

iDeCoの運用で知っておきたいリバランスの基礎

(写真=Zuraihan Md Zain/Shutterstock.com)

iDeCo(個人型確定拠出年金)を始める際、どのような運用を行うのか考え、運用商品をしっかりと調べて配分割合を決めたのであれば、積み立ては自動的に行われるので、運用にそれほど気を使う必要はない。しかし、少なくとも年に一度は資産状況をチェックしたうえで運用商品のバランスを調整することで、さらに効率的に資産を運用することができる。今回は、運用商品のバランスを再調整する「リバランス」について紹介する。

リバランスとは

投資における「リバランス」がどういうものかを見てみよう。

例えば、国内株式投資信託Aを50%、海外債券投資信託Bを50%という割合で資産配分を決めたとする。全体の資産が100万円である場合、商品Aを50万円、商品Bを50万円ずつ保有することになる。このように、異なる資産(アセット)に配分(アロケーション)することを「アセットアロケーション」という。

1年後、商品Aが20%値上がりし、逆に商品Bが20%値下がりしたとすると、商品Aは60万円、商品Bは40万円になる。この場合のアセットアロケーションは、商品Aが60%、商品Bが40%となり、全体としての資産総額は変わらないものの、当初決めていた資産配分から変化したことになる。

そこで、商品Aを10万円分売却すると同時に商品Bを10万円分買うことにより、商品Aは50%、商品Bは50%という元の配分に戻すことができる。このように、元の配分に戻す操作のことを「リバランス」という。

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リバランスのメリット

リバランスを行うメリットは、「資産全体の適切なリスク管理」と、「投資タイミングの自動化」という2つの点が挙げられる。

1つ目の「資産全体の適切なリスク管理」から見てみよう。例えば、1年の間に急激に値上がりした商品というものは、価格の上下が激しい商品なので、その後大きく値を下げる可能性もある。

新興国の投資信託を30%と決めていたが、値段が急騰して、一時的に資産全体の80%を占めるようになった場合、自分が抱えてもいいと考えたリスクよりも大きなリスクを取っていることになる。これを、リバランスを行うことにより再び新興国の投資信託が資産の30%になるように売却すれば、リスクを自分の許容できる範囲に抑えることができる。

次に、「投資タイミングの自動化」というメリットがある。投資の基本は「安い時に買って、高い時に売る」ことだが、そのタイミングを見極めることは非常に難しい。そこで、リバランスによる効果が発揮される。まず、当初より値上がりしている商品を売るということは、高くなった時に売っているので、利益の確定ととらえることができる。

では、値下がりした商品を買い増しする必要があるのかということだが、実は、値が下がっている商品は「安売り中」という見方もできるのである。

12万円の宝石を10個買ったのち、同じ宝石が8万円になったので、追加で10個買うと、宝石20個の値段は平均10万円になる。この宝石の値段が当初の価格12万円に戻った時に売ると、40万円の利益が出る。

つまり、安くなっているときに買い増しして、平均の購入価格を下げることによって、値上がりしたとき利益を多くすることができる。リバランスは、値下がりした資産を買い、値上がりした商品を売るので、自動的に「安い時に買って、高い時に売る」を実践できることになる

iDeCoのスイッチング

iDeCoの資産でリバランスをしたい場合、「スイッチング」という操作を行うことになる。スイッチングとは、現在保有している運用商品を売却・解約して他の商品を買う操作である。現在保有している運用商品ではなく、新たに払い込まれる掛金でこれから購入する運用商品の割合を変更したい場合は「配分変更」という操作になるので、混同しないようにしよう。

気をつけたい点として、iDeCoではスイッチング自体に手数料はかからないが、運用商品によって「信託財産留保額」というコストがかかることがある。なので、運用商品によってはリバランスを頻繁に行わない方が良い場合がある。

まとめ

iDeCoは、最初に自分が買いたい商品の配分を決めてしまえば、あとは自動的に積み立てをしてくれるので、それほど頻繁に資産状況を確認したり、売買を行ったりする必要はない。とはいえ、年に一度は時間を取ってリバランスを検討してみよう。リバランスを行うことで、さらにリスクを少なくし、効率的に運用できる可能性が高まるので、ぜひ実践していただきたい。

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執筆: 株式会社ZUU
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